一度くらいこんな事があってもよいのだ、と全てをうっちゃって逃亡中。
自転車で西へ、西へ向かい、時折立ち止まり、それでも振り返る事はしないで、季節からも逃れるように走り続けた。
色づく山を眺めながら、今まで追われていたものからの解放に喜び、寂れた温泉宿で身体を癒す。
もう、後戻りは出来ないけど後悔なんかはしない。
このまま果てしなくただひたすら自転車を走らせ続けるのだ・・・
>>続きを読む?
仕込み前日ちゅうてもすでに日付は変わっているので、後何時間後かには仕込みが始まる。
朝までどんちゃんの日に見た稽古はやはりあんまり頭に入っていなくて、仕込図が上がれば即積み込みしようと待ちかまえている後輩を尻目に全然進まなくて、取り合えず書き上げた1枚でお茶を濁しながら、これまた取り合えず積み込みして、それから最終の稽古を見に行って、取り合えずの図面に足りないものを書き出して、うちに帰ってから書き直ししてたら、A4サイズだけどカラープリンターなので、分かりやすく色分けしようと変な欲が出て、アホのようにそんな事で時間を無駄にしながら、ようやく書き上げて、これからデータ作ろうとしている訳ですが、すでに時計は2時。
でも稽古で見た時のイメージが鮮明ではないので、どっぷり時間がかかりそうな予感がして、すでに逃げ腰。
イメージが掴めない、こんなに自信のない現場は久しぶりだ。
・・・なんて事を考えている間も時間だけはどんどん先に行く。このまま置き去りにされて、朝には「探さない下さい。」の置き手紙を残してしまいそう。
せっかく取り戻したのに、またスランプに陥りそう・・・ってすでに陥ってしまってますが。
ほとぼりが冷めるまで自転車で逃避行・・・
夜が明けたら、暖かい街を目指して遠くに旅立ちます。
春になったら帰ってこようかなあ。帰ってこれたらいいなあ・・・
あっと言う間に先週の公演は終了。
打ち上げで4時まで打ち上がっちゃたので、水曜日仕込みの公演の稽古を見に行ったけど、頭は三分の一くらい死んでた。
何もイメージが浮かばないまま稽古は終わっちゃた。どうしよう?
先週の公演はどうにかスランプ克服出来たかも知れないと思えるほど、自分なりに出来はよかったんじゃないかなと思う。
計算した事がけっこう計算通りに出来た。
褒められれば伸びるタイプだけど誰も褒めてくれないので、自分でよくがんばったねとしみじみ言い聞かせました。
でも来月の東京公演ではさらに色々計算しなくちゃいけないので、足りない頭をフル動員中。
・・・ってその前に水曜日からの公演の図面を考えなくちゃ!
仕込み前日なんて書いているけど、日付が変わっているのでもう当日なんだよねえ。
いつもよりちょっと早いペースで仕込み図は夕方には完成。
カラーチャンジャーで使いたい色があったので、入れ換え作業。それが終わって積み込みして慌ただしく最後の稽古を見に行く。
1シーン、SEだけのところに曲が入っててちょっと戸惑う。印象が変わるので作り直さなくちゃいけないなあ。
稽古見ている最中、必要なものを積み忘れている事に気付いて、稽古が終わってからそのまま自転車で倉庫まで戻った。
朝からずっと風が強かったので、淀川の川べりから見える夜景には、いつもはモヤの向こうに隠れている灯が見渡せてある意味幻想的で美しい。思わず見とれてしまう。
・・・でも寒い!寒い!寒いちゅうねん!
冷暖房が快適ではないところでの仕込みなのに昨日までのやさしさはどこへ行った?
嫌がらせしているとしか思えない。
仕込みで汗かいて、でも陽が暮れてから冷え込んで体力どっかへ持っていかれそうだ。
嫌がらせすんな。
やっぱり蛍光灯がじゃま!
・・・なんて思っていたら、窓の外、カミナリがなって雨が降り出してきた。
カミナリは小さい頃、あんなことやこんなことがあったので、未だに大嫌いで苦手。
ひとりぼっちでカミナリに遭遇すると今でも泣きそうになる。
そんな訳でこの後、稽古を見に行くのだけど、カミナリが終わらないと行けないかも知れない。
行かないと怒られるかも知れないけど、カミナリに泣かされるくらいなら怒られたっていいよ。
昨日、現場が終わり、機材車を事務所まで乗って帰って家に帰ろうとしていたら、事務所前の駐車場に見慣れない猫がうろついていたので、気になって車の下とか、事務所の植木の周辺とかのぞき込んでいたら警官に呼び止められた。
車の下をのぞき込んだりしてた行動は確かにはたから見ればおかしい。いい歳した大人が夜中にまさか猫を探しているなんて思わないだろう。
でも懸命に「猫がいたんですよ、猫が。」と説明したけど、よけいに怪しかったに違いない。
最近、事務所荒らしが多いらしい。
まあ、会社のロゴが入ったジャンバーを着ていたし、駐車場に自分の車も止めていたので、あっさり容疑は晴れたけど。
懸命に「猫が、猫が」と言っている時の警官の顔は苦笑していた。
別の意味で危ない人と思われたかも。