2004年1月21日

ひそかな期待

昨日、仕事が終わった後、新年会へ出席するために地下鉄に乗った。
乗り込んですぐ目についた席に座った。
しばらくして右隣の席にちょっとかわいい清楚な感じの女の子が座っている事に気づいた。

その子はコクリコクリと首を傾けながら眠りにつきたがっていた。
けれども健気に眠るまいと姿勢を戻し、それでもしばらくしてまた頭を下げていた。
そのうち体がこちらへ傾くようになり、また懸命に姿勢を正して眠るまいとがんばっていた。
よほど疲れているのだろう。
目はずっと閉じたままなので無意識に醜態をさらさないようにしているようだった。

私はその健気さにかわいそうに思い、右の肩をいつでも彼女をやさしく受け止めてあげれるようにしていた。

けれども彼女は私のそんな思いも知らず、懸命に耐えているようだった。
無理しなくてもいいのに・・・

何駅かそのままふんばった彼女は、私の降りる駅のひとつ前で、到着を告げるアナウンスの声に答えるかのように立ち上がって、さっと降りていってしまった。

たまにはがんばらなくてもいい時があるんだよ・・・

Posted by seizi at 2004年1月21日 17:07 | TrackBack (0) | [EDIT]
コメント

わははぁ、笑える。

>右の肩をいつでも彼女をやさしく受け止めてあげれるようにしていた。

なんて、いい感じ。

Posted by: ECRI at 2004年1月22日 00:04

ほんと、がっかりです。

Posted by: seizi at 2004年1月22日 17:45
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