2003年7月17日

劇場について

OMSの閉館や来年1月の近鉄劇場、近鉄小劇場の閉館など関西の小劇場の拠点が減りつつあり、その世界に身を置く者としても無関心ではいられない状況となっています。
特に近鉄劇場は直接我が社も関わっているのでまったく他人事ではないのですが・・・

この世界へ足を踏み入れてから漠然とした将来の夢としていつか自分で劇場を作りたいと思っていたのですが、まったくもって夢のまた夢でこの状況の中では誰にも知れずに一人胸の奥深くにしまい込んでいます。宝くじが当たったらいいな。

老朽化しようがそこが十分採算がとれていくものならば誰も好き好んで閉鎖などしないと思いますが、経済状況が今日の状態である以上、企業の経営を圧迫するものは閉鎖されても仕方ないでしょう。

催しが毎月、そこそこ詰まっている状態でさらに客席もそこそこ埋まらないと採算はとれないと劇場関係者の方に聞きました。
採算が取れないから閉鎖する企業にはなんの責任もありません。
芝居を見る側、やる側の責任です。いや、見る側の責任というのは作り手の甘えであって、もっとも責任が大きいのは劇場を維持出来るほどの客を呼べなかった劇団側にあるのでしょう。

劇団の数は決して少なくはないはずですが、その中で果たしてどれくらい真剣に芝居を作ろうとしているのか疑問です。
このような状況にあって「大阪のど真ん中に小劇場を取り戻す会」が発足して活動をしています。
ところがその会員数ですが、HPで確認したところ、6月15日付けで1171名だそうです。
???あれ?関西の小劇場人口ってそんなに少なかったっけ?
これを多いと取るか、少ないと取るかは人によるかも知れませんが関西で芝居に関わっている人だけでももう少しいるのではないかと考えてしまいます。関西の小劇場が好きで芝居を見るのが楽しみな人はもっともっとたくさんいるはずなのですが・・・
今まで小さな小屋でしか芝居をしていないので関係ないと思っているのでしょうか?
その時点ですでに真剣に芝居に取り組んでいないという気がします。
僕自身は会員ではないのですが、(すみません、事の成り行きを見守っています)少なくとも劇場を必要としている劇団側の人はもう少し取り組みを考えてもいいんじゃないかと思いますが・・・

大阪現代舞台芸術協会(DIVE)
「大阪のど真ん中に小劇場を取り戻す会」紹介HP

Posted by seizi at 2003年7月17日 05:11 | TrackBack (0) | [EDIT]
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