昨日の仕事帰り、自転車で、猪名川の川べりのドテの道を走っていました。
もう、時間も遅くて街灯もなく道は砂利道でまっくらで・・・心細く走っていたら、土手下の川べりの方で犬の吠える声がしました。
野犬がいたら嫌だなあと思いながら走っていたので、その声には敏感になっていました。予感的中です。
こんな時に当たる予感なんて、予感の無駄使いです。
「追いかけてきたらどうしよう!」と思った瞬間、犬の吠える声は近づいてきて、ふと横を見るとすぐ真横を吠えながら並走していました。「早っ!」
川の反対側はフェンスが続き、逃げ場がなく、道の先は永遠に続くかも思うくらいの暗闇に支配されていて絶望感に支配されそうでした。
ここで諦めるとだめだと、小さい頃噛まれて以来、吠える犬に異常なほど臆病になっている自分に言い聞かせ、下が砂利道なのでこけないように必死でハンドルを握り、ペダルを漕ぎ続けました。
すぐ横を吠えながら走る犬はいつまでもいつまでも消え去りません。
何が彼をそこまで駆り立てているのでしょうか?
どれだけの時間が過ぎたのか分かりません。1時間にも2時間にも感じられました。
犬の声が次第に後ろに遠ざかり、でも中々消えずにいつまでも声は続き(しつこい)、ようやく街灯のある一般道に戻れた時、生還出来た喜びを感じました。
勝ったという思いより、無事だった事の喜びの方が大きかったです。
「だから、犬なんか嫌いだ。」
帰ってサイクルメーターCC-MC100Wを確認したら、今日の最高速度は74.3kmになっていました。
「74.3km?うそやん!?」
未だかつてこんな速度で走った事はありません。
誤動作かも知れません。きっと誤動作だ。
でも犬に追いかけられて泣きそうになった臆病者のだした速度なので、恥ずかしくて人に言えません。
これで夜、野犬に追いかけられたのは2回目です。
また、しばらく夜の川べりは怖くて走れなくなりました。