気がつけば、まもなく丸1年、更新せず。
いいかげん、charaBLOGの方と一緒にしてしまおうかと思っていたけど、それも面倒だったのでそのまま放置状態でした。
(※2006年3月27日にひとつに統合しました。)
書きたい事、言いたい事は山ほどあるのだけれど、どれも文章にする気力がなく、自分の文才のなさを痛感した1年でした。
昨年、閉館した近鉄劇場、少し前に中に入る機会があったので、行って見たら、すでに機材などは、大阪市や、MBS劇場が新しくオープンする劇場などへ引き取られて中はもうすっからかんになっていた。
建物はそのままなので、誰かがその気になればまだ復活出来るかも知れなかったけれど、だんだんそれも難しくなっている。
しかし、使われていた機材がそのまま放置される事がなく、新しい場所でまた使われるのなら、その方がずっといい。
閉館してしまったけど、その機材が利用されてまだまだ近鉄劇場の存在は残る気がする。
この1年の間に関西でもいくつか新しい劇場がオープンして、パッと見ではかつての危機感はなくなっているような気がする。
しかし・・・
きちんと公演が出来る劇場はまだない。
いくつかオープンした劇場はどれも設備が仮設であったり、季節限定であったり、劇場として申し分のない機能を持っているとは言えない。
最初の立ち上げがその場所なら、その劇場に合わせた公演を行えるけど、東京の劇団を呼ぶ時に、東京のきちんとした劇場で作られたものを持ってこれない。
きちんとした設備の劇場なら仕込みが2日や3日で行えるものが仮設の場合、その分、時間や人やよけいに必要になってくる。
それを負担するのはそれぞれのカンパニーであり、悪条件に立ち向かうスタッフである。
少なくとも近鉄劇場・近鉄小劇場並の劇場がないと、関西はまだまだ劇場がないに等しい。
今年、北九州芸術劇場へ仕事で行く機会があったが、あれぐらいの劇場が関西に欲しいと思った。
大阪はまだまだ劇場文化に乏しいところだけど、何が怖いかと言うと、すでに十分やった気になっている気配を感じる事だ。
まだまだだという自覚を持たないと、このままで満足されてしまう気がする。