先週公演を行った富山県利賀村の利賀芸術公園・利賀山房のレポートです。
外見は茅葺きの古い農家そのもの。客のメインの入り口となる新しい建物と渡り廊下で繋がっています。
普段は常設で客席上のCLになる部分に4台だけFQが吊ってあります。
舞台上には吊り込み用に角材が梁に渡して固定してあり、そこへスポットを吊り込みます。
角材は大きめでハンガーが入るぎりぎりのサイズです。そのためそこそこ吊り込んでも大丈夫なようです。
回路は梁の付け根に固定してあり、舞台前に8回路、中ほどの上下に4回路ずつあります。
調光室は舞台横の上手にあり、ユニットもすぐそばなので常設回路が足りなくてもすぐに引けます。
常設回路からFケーブルで卓の下まで引いてあり、ブロック毎に束ねられています。
ユニットは36回路。卓は丸茂のPLAYNET36chです。
舞台から見た調光室。手前が照明でその隣が音響ブースです。調光室の奥に機材置き場があります。
好きな人にはたまらないなかなか味のある劇場です。
普段は使用していないのでやはり機材などはリストに書いてはあるが実際、モーがル不良やレンズが破損しているなど使えない機材も多くありました。
また、常設回路もコネクターのカバーが取れていたりユニットにつないでもつかなかったりするものもありました。
特に今回は初乗りだったので行かないと分からない不具合がありましたが、それを見越して使用する機材を考えていたので大きな問題ではありませんでした。
普段お目にかかれない劇場空間を味わえるので楽しめます。